「さきたま火祭り」のメインイベントは、
「古事記」や
「日本書紀」などの日本神話に登場する、
木花咲耶姫(このはなさくやびめ)の
「火中出産」の再現となっています。
(木花咲耶姫が出産したとされる産屋)
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(木花咲耶姫)
木花咲耶姫は、
邇邇芸命(ににぎのみこと)と
「笠沙の岬」で出逢い、求婚された。
木花咲耶姫の父である、
大山祇神(おおやまつみ)は、喜んで、
邇邇芸命に、
木花咲耶姫とその姉の
磐長姫(いわながひめ)を結婚相手の候補として差し出した。
(邇邇芸命)
邇邇芸命は、醜かった
磐長姫を
大山祇神の元に送り返し、
木花咲耶姫とだけ結婚した。
怒った、
大山祇神は、
磐長姫を送り返したことにより、天孫の寿命が短くなるだろうと告げた。
その後、
邇邇芸命と
木花咲耶姫は、一夜で身篭ることになるが、
邇邇芸命は、身篭った子を、自身の子ではなく、国津神(くにつかみ)の子ではないかと疑った。
(産屋炎上)
木花咲耶姫は、疑いを晴らすために、
「天津神(あまつかみ)であるニニギ(邇邇芸命)の本当の子なら何があっても無事に産めるはず。」と言って、産屋に火を放って、その中で、
火照命(ほでりのみこと)、
火須勢理命(ほすせりのみこと)、
火遠理命(ほおりのみこと)を無事に出産した。
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火照命は、火がさかんに燃えて照り輝いている時に生まれたのでその名前が付けられた。
・
火須勢理命は、火が盛んに燃え立つときに生まれたのでその名前が付けられた。
・
火遠理命は、火が消えかけた時に生まれたのでその名前が付けられた。
後に、
火遠理命の孫が、初代天皇である
神武天皇となる。